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ジーパン屋が消えて行く

Levi's501

ジーパンが売っていない!

ジーパンのヒザに穴が空き出した上に、スソがズタズタになったので買いに出かけたら、LEVI’Sで、9800~12000円、EDWINでも8000円とかで、あまりの値段の高さに驚いた。

自分が買った時はLEVI’SやEDWINのB級品で、3500~5000円と記憶していたんやけど。。。

よく考えると、ジーパンを10年近く買い換えてない事を思い出した。

100歩ゆずって10年間の間に値上げがあったとしても、8000円以上は高すぎると思う。

3000円から4000円くらいのジーパンを探すも、イズミヤやサティなどの量販店でもジーパンは売っていない。

唯一、この格安でジーパンを売っているのがユニクロだ。

ユニクロなら種類が豊富だという事で試着してみると、思いのほか良かったので購入しました。

試着して分かったことは、最近の子は「足が細い」という事。

スリムなんて履けたもんじゃなく、クラッシックという商品で落ち着いたのだが。。。

とりあえずは一本で我慢しようと思って、帰り道にコストコへ寄ると、ジーパンが1600円で売っていたから試してみる事に。

これがなかなか良くて、素材がしっかりしているし、値段が手頃という意味から即買いしました。

ちなみにコストコでは試着室が無いので、一度購入し、トイレや車などで試着をして、合わなければ返品という方法を取ります。

しかしまぁ、いい値段ですよ。

ってか、これぐらいが妥当な値段だと思う。

しかし、ジーパンで8000円以上するって誰が買うんだろう?

バブルが弾けても、かろうじて「赤耳」や「15万円のビンテージ」とか履いてる人がいたけど、今はそんな時代じゃ無い。

当然ながら、高級ジーパン屋のお店には、お客様はおられませんでした。

そりゃそうだろう。

だって高いもん。

ジーパンは人気薄

改めて調べると、エドウィンやビッグジョン、リー・ジャパンといったジーンズメーカーなどでつくる日本ジーンズ協議会は、タレントなどが選ばれる「ベストジーニスト」を主催する団体として有名ですが、その日本ジーンズ協議会の調査では、年間のボトムス生産量は、10年で3割以上減り、ピーク時の4割減にまで落ち込んだようです。

その理由はジーパンはダサくてトレンド(流行り)では無いとか、カーゴパンツなどの種類が豊富になったとか、ユニクロなど製造から販売までを手掛けて低価格で販売する「SPA企業」と呼ばれる企業が増えた格安商品が人気で、そちらにお客様が流れているからです。

この様にして、2000年頃から格安ジーパンが売られるようになってからは、高級ジーパンの業績が悪くて倒産や閉店に追い込まれ、既存店でもジーパン屋なのにジーパンを売っていない現象が起こっているのです。

ファッションは生物?!

人は流行り物を追う習性があり、人気が無いと言う事は、「トレンド」(流行り)では無いと言う事が言えます。

ファッションアドバイザーであるMBさんのYouTube動画では「ファッションは生物である」と言う解説がありました。

ファッション業界は流行デザインを追いかける傾向があるので、3ヶ月もたつと、商品価値が30%下がり、半年で50%、1年で90%と、どんどんと商品価値が下がって行くから在庫整理の為にバーゲンセールが行われるのです。

そのまま在庫を持つと在庫過多となり、本来なら流動させなければいけないお金を眠らせる事となってしまうので大きな痛手を負ってしまうのです。

生き残っている店舗戦略とは?

では、生き残っている店舗の戦略はどうしているのでしょうか?

H&MやZARAの経営戦略は、デザインの企画から販売までの期間が3週間と早く、常にトレンドの最先端を行き、お客様を逃さない戦略を取りつつ、生産数を少なくして、売り切ってしまうのです。

これがファッション業界における最も正しい経営戦略です。

ところが、ユニクロは反対に、10年くらいの長いスパンで、年齢層も若い人からお年寄りまでの幅広い顧客ニーズに応えると言う戦略を取っているのです。

これはトレンドを完全に無視をした戦い方ではあるものの、いつ行っても定番の商品があって、安心して買い物ができるという仕組みがあります。

この戦略は、日本人の気質に合っているのかもしれませんね。

低価格で提供できる仕組み

低価格で提供できる仕組みは、大量生産と技術向上にあります。

なのでユニクロなどの「ファストファッション」と呼ばれる自社ブランドの衣料品の専門店では、今まで分業されていた商品企画、製造、小売りの全てを自社で行い、大量生産する事で単価を安く設定することができるのです。

このシステムをアパレル業界では「SPA」(Speciality store retailer of Private label Apparel)と呼びます。

そして、他社ブランド製品の生産を受託する「相手先ブランド名製造」OEM(Original Equipment Manufacturing)生産とか、他社ブランドで企画された製品を設計・開発から生産まで受託するODM(Original Design Manufacturing)生産業者が増えた事により、専門店以外でも自主企画製品が作れるようになったのです。

ここで怖いのが、「製品技術や製品のノウハウをOEM企業に吸収される」という事です。

最近だと『VAIO Phone』がVAIOブランドを冠した海外製造メーカー製スマホ(ODM製品)であることがクローズアップされ、話題となりました。

職人気質はあぐらをかく

このような中小零細企業における技術の向上と企業努力が、製品品質を上げ、販売圏を広げていく事で、専業メーカーに追いつけ追い越せという勢いがある中、専業メーカーの上層部や年配層は「低価格ブランドや百貨店向けブランドのジーンズとワシらのジーンズは物が違う」と危機感もなく、のんきにあぐらをかく光景は、職人気質に多くみられる。

だから、ジーパン屋が消えて無くなり、既存店でもジーパン屋にジーパンが置いていない状況になるのだ。

停滞は衰退

世の中は常に変化し続けているので、その変化に対してアンテナを立てておく必要がある。

インターネットというインフラが普及してからというもの、その変化のスピードがかなり早くなって来ている。

うかうかしちゃいられない「停滞は衰退」なのだ。

似たような物なら安い方を買う人が増えるのが当然の事

その証拠に、周りの人達に聞いてみてくださいな。

きっと「ジーパンなんてユニクロで十分」という答えが返ってくるはずだから。

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