仕事

給料体系を知らない上司。なおさら経営陣なんて知る由も無いだろう

給料の下がりが止まらないと嘆く社員達。この「給料形態のエラー」と言う実態を上司はもちろんの事、経営陣なんて知る由も無いだろう

実体経済の月給16万円の現実

ロッカルームで給料の下落が止まらないと嘆く社員が多い。

そんな中、先日のあるツイートのリプライが1007と言うインプレッションを叩き出していた。

でも、これを当たり前と思ってはいけない。

異常なのです。

世界的に見ても賃金が下がっているのは日本だけで、その上物価が上がると、死活問題なのです。

今だけ我慢すれば良いと、のんきに構えちゃいられない

ガラ悪く言うと「ケツに火が回って来ている」のですから。

特に家庭持ちのサラリーマンは、家族を守るためにも会社と戦わなければいけません。

でも、ほとんどの人は「戦い方」」を知らないため、我慢する方法を選びます。

言う事によって目をつけられると言う事もあるからです。

そう言って戦い方を知らない人は、この先の時代を生き抜いていく事が難しくなっていくでしょう。

なぜなら、今から貧富の差がどんどんと広がっていくからです。
ってか、もうすでに始まっているのですが、気付いているでしょうか?

ちなみに上司は全くもって気付いていませんでした。
上司が気付いていないのに、経営陣なんて知る由も無いでしょう。

なぜなら、そのような報告が上がってこないからです。
ヒトというものは、都合の悪い事は隠し、面倒になりそうな事は後回しにする傾向があるからです。

そして、経営陣が気づいた時には、時すでに遅しで、手の付けようが無い状態になり、その先には「倒産」と言う二文字が点灯するのです。

サラリーマンはまず会社と戦え!

先日、上司との間で業績評価に対する個人面談がありました。

景気が悪い昨今、個人評価なんて二の次なんです。

下がって当たり前、上がったら儲けなんですから、手渡された紙を流し読みして終わると、その様子を察したのか、課長が「何か悩み事でもあるか?」と聞いてきたので、「悩みなんていっぱいありますよ。その中で深刻な問題があるのですが、この話は通らないと諦めています」と言いました。

すると課長は、「そんなもん、言うてみないと分からんやん?」と教科書通りの答え。

「では言わせてもらいますが、給料体系の件です。この給料では生活できませんのでなんとかして下さい」と私は答えました。

すると課長は、「俺はみんなの給料を上げたいと言う思いがあって頑張ってるねん」と息を荒げて言うので、「そのお気持ちはありがたいのですが、そもそもの給料形態にエラーが出ているのをご存知ですか?」って質問をしました。

課長は「ん?!」と言う顔をして、話を聞こうと言う体制になったところで、「国が定めた残業規制によって起こっている現状ですよ」とジャブを打つ。

課長の顔が緩んだところで、現状の給料形態の説明をし、ウェイトの大きい残業を減らされた事によって手取りの給料が減っていると言う現状を説明しました。

すると、課長は「だから、仕事を取って来るのに必死なんよ。なので情報をもっと欲しい」と言うので、「それは理解できますが、このままだと仕事が増える前に社員が辞めていきますよ」と少し脅しを加えてみる。

「ん?!」と言う課長の顔を尻目に、「これは一個人の問題ではなく、企業的な問題、ひいては業界全体的な問題の話です」と次のジャブを打つ。

運送業界の大きな課題である2024年問題

運送業界には、この先に待ち受けている2024年問題というのがあり、これは、働き方改革によって国が定める残業規制によるもので、時間外労働が年960時間と上限規制されることを指します。

この問題に先駆けて、現在はテスト期間という意味として取り組んでいるのですが、実際問題、これが始まると今の給料形態では全く生活ができない事が判明したのです。

この先、業界が待ち受けている2024年問題を持ち上げて、今のままだと経営的な弱点がある事を説明しました。

まず、運送業界、特に宅配業界はドライバーがあって初めて成り立つ商売です。

残業を減らすと、その分の仕事をこなす為にはヒトが要り、その為には人件費がかかります。

その為には売り上げを確保する必要があるという意味もわかりますが、その前に離職させない工夫が必要であるという事を訴えました。

その為には、最低限でも生活ができる程度の給料が必要で、残業を下げるのならば、ベースを上げるべきであると言う事を訴えたのです。

すると、課長は基本給を一度上げると、下げる事は出来ないから上げる事は出来ないと言うのです。

これもまた教科書通りの答えが返ってきました。

そんな事は十分承知のことだ。
こっちは分かっていて戦っているのだから。

これで、基本給(ベース)が上げにくいと言う事が分かったので、次の質問をぶつけてみる。

そこで私は、「毎月のように残業を減らされていくと、ドライバーはどんどん辞めて行きますよ」と、この先に起こりそうな危機をあおらせて「ただ、辞めたところで次があるかどうか問題だし、よしんばあったとしても給料が下がる事は目に見えています」と少し相手(課長)の気持ちも分かりますよと理解を示すようなそぶりを見せておく。

「そやろ? だから辞めたらあかんねん」と課長が言うので、「だから今、給料システムの改善が必要なんですよ」と、かぶせ気味に言うと、課長が家族構成を聞いてきたので答えると、「それやったら十分生活できるやろー」と当然のように言うので、ここで同僚のドライバーの最低限の手取り18万円と言う数字を出して、「課長!手取り18万円でどうやって生活ができます?」とトドメを刺した途端に、血相を変えていた。

基本給が低い設定で、手当と残業代からなる総支給という構成の中で、残業を減らされると残業代がないので、その中から控除額を差し引くと、ほぼ基本給だという事を訴えたところで、「マジ?!」と言う課長の心の声が聞こえたのである。

その顔はまさにマンガ「ちびまる子ちゃん」の顔にガーン!と言う縦線が入るイメージだ。

そして畳み掛けるように、「この問題の解決策はベースアップだという事を、経営陣は理解してもらえますか?」と言って課長の力量を計ってみると「その声は届かんやろうなぁ」と言うので、「だから悩みを話しても無理だと最初に言ったのです」と一度この問題点について締めておき、残業削減はお店の経費削減の意味もある事から、経費の無駄な点について突っ込んでみた。

設備投資するのは分かるが、その前に借土地で商売を続けるのは、時代が違うのでは無いかと言う事を訴えてみたのです。

設備投資するお金があるのなら、そのお金でなぜ土地をおさえないのか?と。

すると、その答えは、現在借りている土地は期間契約であると言う事からそう言う事は出来ないと言うのです。

いや、いや、そんな事は契約する時に分かっている事で、期間を終える前に土地を買う算段ができるはずで、土地を買う事によって資産になるでしょ?あわよくば土地を売ることも出来るし、土地を貸すことだって出来る。そうなると家賃収入が発生し、収入源が増えると言う事を訴えると、まさかそんな考えがあるとはと言う課長の顔。

ま、しょせん大企業の課長と言えども雇われの会社員に経営思考ができるはずも無いだろう。

今の時代、借り土地で商売する時代は終わったのです。
それは売上げが上がっていた時代の話で、売上があるが為に税金対策として借り土地契約をして、経費を計上するのだが、景気が悪い時代にはこれが足かせとなるのです。

自分(会社経営失敗)の事を棚に上げておいて、そのツケを力の弱いものに押し付ける様は、どこかの国の政策と全く同じだ。

そして、会社が変わりにくいのであれば、自分が変わった方が早いと言う考えを伝えてこの面談を終えたのです。

対策は値上げして粗利を稼ぐ事しかない

対策は値上げをして粗利を稼ぐ事で、はじめて満足のできる給料を支払う事ができるのです。

その「粗利」を稼ぐ事を重視して来なかったツケが今、現れているのだ。

結果には必ず原因があり、現状は、なるべくしてなっているのだからである。

参考記事:「価格転嫁」ができない日本企業の語らざる本音

さぁ、この経済危機を企業や個人はどの様に生き抜いていくのだろうか?