SNSやブログを運営している方なら、誰でも感じる悩みがあります。
「なぜ、私の言葉は相手の心に響かないのだろう?」
「どうすれば、もっと共感してもらえる文章が書けるのだろう?」
投稿への反応、アクセス数、収益化。
数字に一喜一憂する日々の中で、本当に大切なことを見失っていませんか?
よく「読者の共感が得られればクリックが増える」と言われますが、それを実践するのはそう簡単ではありません。
私も日々試行錯誤しているなかで、ふと「演歌」から共感される文章のヒントを得ました。
今回は、そんな「演歌に学ぶ文章術」を通して、どうすれば読者の心をつかむ文章を書けるかを一緒に考えてみましょう。
目次
トラック運転手が見つけた、表現力の秘密
私は宅配トラック運転手として、街中を走り回っています。
単調な運転の中で、ふと口ずさんだ一曲が、私の「文章術」への大きなヒントとなりました。
上野発の夜行列車 降りたときから
青森駅は 雪の中
北へ帰る人の群は 誰も無口で
海鳴りだけを きいている
こごえそうな鴎見つめ 泣いていました
ああ 津軽海峡 冬景色
石川さゆりの「津軽海峡冬景色」。
この歌詞を読むだけで、行ったことのない青森駅の光景が目に浮かびませんか?
寒風に身を縮める人々、どこか切なげな表情、耳に響く波音まで…。
歌詞が情緒豊かに情景を描写しているからこそ、私たちはその場面をありありとイメージできるのです。
この「イメージさせる力」こそ、読者を引きつけ、心に残る文章を書くためのヒントになるのではないでしょうか。
X(旧Twitter)の140文字も「日本語のリズム」を使えば味方になる
そこでふと、演歌の歌詞の文字数に注目してみました。
津軽海峡・冬景色は92文字で構成され、五七調のリズムに沿っているのです。
さらに千昌夫さんの「北国の春」も69文字と言う、短い中で豊かな情緒を描いています。
実は、私たち日本人には特別な強みがあります。
それは、五七調や俳句という伝統文化です。
たった17音で季節を表現し、深い感情を伝える。
この表現力の豊かさは、世界に誇れる私たちの財産なのです。
SNSの代表格であるX(旧Twitter)が、なぜ日本でこれほどの人気を誇るのか。
実は、日本語のリズム感ある表現は、Twitterのような文字制限のあるSNSとも相性が良いのではないかと気付きました。
140文字という制約があるTwitterも、俳句や短歌のように「短い言葉に深い意味を込める」という日本語の特性を生かせば、より印象的な文章を作れるのではないでしょうか。
逆に言うと、140文字という制限は、日本人にとってむしろ創造性を刺激する舞台となっているのかもしれません。
これが、日本でTwitterが人気を集める理由の一つかもしれませんね。
心をつかむ3つの要素
では、具体的にどうすれば読者の心に響く文章が書けるのでしょうか。
私が演歌から学んだ3つのポイントをお伝えします。
1. 具体的な情景描写
- 「寒い」ではなく「凍えそうな」
- 「静か」ではなく「海鳴りだけをきいている」
- 読者の五感に訴えかける表現を
2. 共感できる体験の共有
- 自分の経験を素直に語る
- 失敗や困難も隠さない
- そこから得た気づきを伝える
3. 普遍的な感情への訴えかけ
- 誰もが持つ郷愁
- 世代を超えた共通体験
- 心に響くストーリー性
リズムと情緒が人の心に残る理由
現代の音楽シーンではリズムが重視されがちですが、それでも情緒が聴き手の心に響く歌詞のある曲は時代を超えて愛されます。
たとえば「トイレの神様」や「トリセツ」といった曲は、幅広い世代に共感される歌詞でリスナーの心を捉えています。
演歌も同様に、情感あふれる歌詞が世代を超えて人々に愛されてきました。
リズムに乗せた情緒豊かな表現が、長い間人の心に残り続ける理由でしょう。
あなたの経験こそが最強の武器
かつて、ジャパネットたかたの高田社長がこんな言葉を残しています。
「お客様の頭でイメージさせることが大切」
この言葉の真髄は、相手の記憶を呼び覚ますことにあります。
そして、それを実現する最強の武器が、あなたの人生経験なのです。
特に、年齢を重ねた方々には大きなアドバンテージがあります。
なぜなら、豊富な人生経験こそが、最高の「語彙力」となるからです。
五七調や俳句の文化がある日本語は、こうした「イメージさせる力」を持った表現が得意です。
ブログやSNSでの文章作りでも、情景や感情を豊かに表現することで、共感やクリックを促す力が高まります。
読者が思わずクリックしたくなるような文章を目指してみませんか?
言葉の力を使って、共感と行動を引き出そう
もし、あなたが定年を機にブログを始めたいと考えているなら、これまでの経験と、日本語のリズム感ある表現力を活かして、読者の心を動かす文章を作ってみませんか?
日本語が持つ豊かな表現力を生かして、相手に情景を浮かばせる文章は、きっと世代を問わず多くの人に読まれ、共感を呼ぶはずです。
ぜひ、あなたも「五七調」や「日本語のリズム」を意識した文章で、読者に感動や共感を届けてください。
あなたの経験は、必ず誰かの心に響きます。
完璧な文章を目指す必要はありません。
ただ、あなたの言葉で、あなたの物語を語ればいいのです。
今この瞬間から、あなたも「心を動かす伝え手」になれます。
さあ、その第一歩を踏み出しましょう。
※この記事は、私の実体験をもとに執筆しています。
皆様のブログ運営やSNS発信のお役に立てれば幸いです。
【関連書籍】
書籍:人を操る禁断の文章術
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