書評

株式投資をする前に「生涯投資家」を読むべき理由

上場企業の心構えや投資家はどの指標を見て投資するかなど参考になるところが多い。
一時はマスコミのせいで悪者扱いされたが、この本を読むと上場企業の正当化を目指した事が誤解された事に腹立たしさを感じる。

上場企業のあるべき姿が問われる本

世界の投資家や個人投資家は、上場企業のどの指標を参考に投資をしているのかが参考になり、上場企業は、投資される事でどの様な心構えで経営していかなければいけないのかを教えてもらえる本です。

要点 ポイント解説

日本の株式市場に一石を投じた一人の男の物語で、この本は主に、コーポレートガバナンスの重要性を指摘している本です。

コーポレートガバナンスとは、「企業の組織ぐるみの不祥事を防ぐために、社外取締役や社外監査役など、社外の管理者によって経営を監視する仕組み」のことで、上場企業の正当化に力を入れた人生にスポットが当たっています。

今までの日本の上場企業は、「なんとなく」と言う情緒的に上場している企業が多く、買収されると言う事が眼中になかった為、いざ買収されるとなると、「知識」がないものだから、慌てふためいて、「力技」で押さえ込んだと言う、訳の分からない対応で事なきを得ると言う、その場しのぎで解決をしたけど、時が立つにつれ、本当は何が正しかったのかと言う事を後になって学んで理解して行くと言う、なんとも情けない日本の実態が浮き彫りにされている。

この本から得られるものは?

ニッポン放送買収劇が、インパクトを与えたニュースがあり、この時、ホリエモン(堀江貴文)と村上ファンドが悪態をついている様な報道が連日行われ、結果的に、二人とも訳のわからない理由で逮捕されてしまう事件があったが、この事件から学べる事は、「出る杭は打たれる」と言う世間や風潮がまかり通り、正しい事をしていても、見えない圧力で潰されてしまうと言う現実が浮き彫りにされた。

今ではSNSが普及しているので、「真実」が何であるか瞬時に理解する事ができるが、当時はマスコミという一方通行の情報だけで判断せざるを得なかったので、国民はそれを信じるしかなかったのである。

でも、この本を読んでやはり「ハメられた」のだと言う事が理解できた。

ホリエモン、村上世彰さんの逮捕に限らず、最近では日産のゴーン社長の逮捕も「ハメられ」たのだと思う。

では、これをどの様に回避すれば良かったのかと言うと、コミュニケーション不足ではなかったのではないかと私は思う。

その根拠は「はじめに」でもある様に、「私のコミュニケーション方法が拙いせいで、いまだに世の中の印象は悪いままだ」と反省もされているからです。

結果だけを重視して、説明をおろそかにしてしまうので、相手に誤解を与えてしまい、間違った方向に流れてしまうと言う残念な結果に陥ってしまうのだと思う。

やはり「人は話し方が9割」でうまくいくのだ。

事件の背景から学ぶ

この本では、「日本人の勉強不足」が大きく目立つ。

法律は「知っている者が強い」と言われる様に、物事も日々勉強して知っておく必要があると学べる一冊です。

知らないとヤられてしまいます。

自分を守る為にも、「勉強」は大切ですね。

経済の活性化に向けてのあるべき姿

日銀がマイナス金利まで導入して積極的な貸し出しを促しているのに、借り手サイドの企業が資金を貯め込んで、借入をしないので銀行は貸したくても貸す先がない状態に陥っています。

企業の無借金経営は、倒産リスクを避けられるし、金融機関の干渉も受けないから望ましい、と言う考えはとんでもない間違いで、資金循環を滞らせると同時に、負債活用度の数値を下げる事になり、ROEを低くしてしまう要因となる

と言う段落が印象に残り、その対策の例として、従業員のモチベーションを上げる為に昇給させて、企業の成長につながる様にして行く事が立派な投資であり、どの様に分配して資産に対する利益をマックスまで引き上げられるかが経営者の仕事であると言うことまで指摘しています。

この様に全ての目的は「資金の循環」をさせる事で、資金が循環し始めれば景気は必ず回復し、経済は成長する。

そして、物価が上昇して企業の業績が伸びて行くと、日経平均株価が上がると言う仕組みが夢ではないと思うと綴っています。

そう言われてみれば確かに、我が社も上場後、その様な雇用形態になってきている感じがしています