製鉄所の高炉閉鎖から産業の移り変わりと、未来の投資先が見えてきます。
高炉を閉鎖する理由は、老朽化と採算が取れないと言うのが大きな理由で、その中でも生き抜いて行く道を模索していかなければいけません。
そんな中、極秘プロジェクトが進行していたのです。
未来を導き出すのは小さな情報から
不況だ!仕事がない!! とか言いながらも、生きて行く為には次の一手を模索して行かなければいけません。
その為には、「情報」と言うのが重要な意味を持ち、そのキーワードに沿ってチャレンジして行く事で、明るい未来を築いていけるのです。
その為には、小さくてもいいから、その情報から何を読み取るかが大きな課題となってきます。
今、私の職場には、新入社員が頻繁に入社してきていて、その新入社員とのコミュニケーションツールとして、必ず前職を聞く様にしています。
それが私にとっての市場調査になっているのですが、ご存知の通り、大半がコロナ禍で転職を余儀なくされた人達です。
ちなみに私もリーマンショックで転職を余儀なくされたので、その痛みは共感できますから、相手の話を聞いて、今ここに再就職できた事に喜びを感じていただける様にアドバイスをしています。
と言う、内輪の話はこっちに置いといて。。。
製鉄所の高炉が閉鎖される
そんな中、新たに転職してきた新人の話を聞くと、前職は鉄鋼関係に勤めていて、転職を余儀なくされた原因は、製鉄所の高炉が閉鎖されて、その影響から仕事が無くなり転職に至ったと言うのです。
しかも閉鎖される高炉は日本製鉄と言うのだから驚きだ。
日本製鉄とは、2012年に新日本製鉄と住友金属が合併して新日鉄住金(現日本製鉄)が誕生しました。
なので、製鉄所の中ではトップメーカーです。
そのトップメーカーの高炉が止まるってどう言う事?! と思って早速調べてみると、日本製鉄に限らず、JFEホールディングスも高炉を休止させると言うのです。
これは大きなニュースですよ。
高炉の閉鎖や休止の原因は、鉄の需要が減っているからだそうで、20年の粗鉄生産量は前年比17%減の8217万トンとなり、09年の8753万トンを下回り51年ぶりの低水準に落ち込む見通しなのです。
その大きな原因は、巨大化する中国との国際競争力の下落に歯止めが利かず、日鉄、JFEHD、神戸製鋼所の大手3社の連結業績は赤字になり、廃炉となると、その関連仕事に携わっている人達は職を失っていきます。
残酷ですが、これが現状なんですよね。
この先、鉄が作れなかったら産業はどうなって行くの?
それが私の疑問でした。
EVに活路を見出す極秘プロジェクト
そんな負け戦の中でも、活路を見出す極秘プロジェクトが遂行されています。
そのプロジェクトは「EV」(電気自動車)で、軽くて衝撃に強く成型加工もしやすい「超ハイテン材」を使い、大幅な軽量化を追求した車体構造モデルを模索中で、それと同じくして「電磁鋼板」の製造にも力を入れています。
電磁鋼板とは、磁石にくっつく鉄の特性を活かして、電気が流れる事で生まれた磁気をスッと通すエネルギーロスが少ない鋼材です。
この材料は、発電所の発電機や、変電所の変圧器、モーターなどの鉄芯に使われていて、近年ではハイブリットカーのモーターの鉄芯に採用され、ハイブリットカーの性能を左右する重要な部品の一つとなっています。
日鉄は電磁鋼板のトップメーカー
昨今の環境規制により高機能の電磁鋼板の需要が急速に高まっています。
エネルギー危機を防ぐ為に変圧器の効率化に向けた規制強化の動きから、ハイグレードな電磁鋼板が必要になり、EVやハイブリッド車の性能向上に欠かせない電磁鋼板は25年には17年の7倍に需要が増加し、高性能の「ハイエストゾーン」は約14倍に増加すると日鉄はにらんでいる様です。
確実に産業の変化が始まっている
この事柄から、確実に産業の変化が始まっている事が伺えますね。
産業変化が起こると言うことは、今まで通りでは通用しなくなると言う事です。
鉄鋼業界も確実にEVを狙っていると言う事は、電気自動車(EV)に供給する為の電気が必要になり、その電気は各家庭の太陽光発電から発電された電気を使うと言う構図が見えてきますよね?
太陽光発電における太陽光パネル、そこから発電された電気を貯めておく蓄電池、その蓄電池からEVに充電をすると言う生活スタイルが、スマートシティ。
この様にして、未来予想図が見えてきました。
未来予想図。それはテストで言う答えですよね?
学生の時、テスト勉強って嫌じゃなかったですか?
カンニングできたらどれだけ楽か?と思った事でしょう。
今、その答えが見えてきましたよね?
その答えを知ったら行動するだけです。
その行動とは何か?
「投資」です。
今後成長しそうな分野に先行投資する事で、あなたの未来が変わるのです。
技術力が高い日本。
これは世界に誇れるものです。
それを忘れて「お金」と言う「欲」に負けて、中国へ工場を作って「資産」である「技術」まで提供してしまった事を深く反省し、このコロナ禍を逆手にとって、今のうちに技術力を磨き、競争力をつけてバブル期の様な強い経済力を取り戻して欲しいものです。