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コラム

「マネーショート」は学びどころがいっぱいの金融映画

  1. 「良い」か「悪い」かの判断力の難しさ
  2. 大衆の中で真実を貫き通すことの難しさ
  3. 人間は過ちを犯すという愚かさ

まずこの映画(マネーショート)は人間の真髄を語っている映画だと思う。

当時の私は、個人事業主で、輸出関連の仕事をしていて、

ある日、攪拌機メーカーの大口のお得意様から「この先、えらいことが起こって、私達や会社がどうなるかわからない」と突然言われたのです。

その時は、「何やろ?」しか思わなかったけど、よくよく考えてみると、会社の偉いさんが協力会社に対してその様な事を言う事態おかしいという事に気がつき、廃業を決意しました。

私の同業者や仕入先さんに突然「辞めます」と言ったもんだから、同業者の社長さんが飛んできて、「何があったか知らんけど、うちの軒下でやれ」と力強い説得までして頂いたけど、丁重にお断りをしました。

廃業してからも度々、電話でその社長さんに電話をしていたら、その後、経済が失速し、従業員も休ませて開店休業状態が約2年続いたそうな。

そして「あの時のお前の判断は正しかった」とお褒めの言葉まで頂きましたが、その言葉はものすごく嬉しかったけど、同時に自分の仕事を自分で潰した悔しさが未だに残っている。

後になってこれが「リーマンショック」と名付けられ「サブプライムローン」が原因という事を知ったのです。

その成り行きを知りたくて、いつか書物を読んでみたいと思っている時にこの映画の事を知り、早速観てきました。

開口一番、人間の愚かさを説く言葉が出てくる。

そして時折そういう言葉が出てくるので、教訓としてメモに残しておきたいくらいだった。

題材が金融関係なので、難しいと思いきや、かなりわかりやすく解説してくれているとこが良かったです。

「証券取引」と言えば「投資」で、それを平たく言えば「博打」である。

この勝負に「勝つ」方に賭けるか「負ける」方に賭けるかってやつで、主人公の四人達は「負ける方」に賭けたのだ。

普通の人間なら「勝つ」方に賭けたいでしょ?

だけどこの四人は「負ける」方に賭けたんです。

それには根拠があったからやけど、その根拠を誰も信じようとはしなかったのです。

関連映画で「ウォール街」や「ウルフ・オブ・ウォールストリート」も面白かったけど、それ以上に面白かった映画です。

 

 

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